アメリカの財政の崖と共産党一党独裁の中国

アメリカでは医療保険制度導入をめぐって共和党と民主党は厳しく対立しています。貧富格差の是正を標榜する民主党と新大陸開拓時代からの保守思想「そもそも自分は自分で守る努力をせねばならぬのにそれをしないやつらを何故面倒をみなければならぬのか」の根幹精神の対立でもあります。

増え続ける貧困層の支持を持つオバマ大統領にしてみれば格差是正はこれは絶対に譲歩できない不退転の決意だと思います。APECやTTPの会議を欠席してもというのも分かるような気がします。すでにアメリカは自分のことで精一杯で世界のリーダーたり得ない自覚が芽生え始めているのかもしれませんね。

議会の混乱で国家予算が成立せず行政サービスがストップしたり、財源確保がどうしても出来ずにアメリカ国債の利払いまでできなくなることは大変な事態ではありますが、「まさかそこまではあんめえよ」との楽観的な見方が世界の金融市場にも台頭しつつあります。財政の崖に直結して国防費の大削減ということになると世界におけるアメリカの力関係も大きく崩れて行くことになるでしょう。でも冷静に考えてみればそのことは喧々諤々な民主的な議論を経て国力の趨勢に応じて財政を自動縮小もしくは拡大して行く政治システムは健全な姿だと思います。

「人民の人民による人民のための政治」を標ぼうしている民主主義国家が、12億人以上とも言われる国家人口のたった3%程度の共産党が民意を強引に制御して自由に操っているように見える中国に世界の指導力において負けそうな勢いというのも困ったものだと思います。

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