ホオジロのさえずり

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help リーダーに追加 RSS 水谷川優子「秋の円覚寺チェロ・リサイタル」を聴いて

<<   作成日時 : 2006/11/11 21:21   >>

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本日13時半より紅葉が始まった鎌倉の円覚寺方丈に於いて水谷川(みやがわ)優子さんと中国の王霄峰(わんしゃおふぉん)さんのチェロと二胡との楽器のコラボレーションによる演奏会が開かれました。生憎の雨にもかかわらずこの演奏会は第1回鎌倉芸術祭参加の為の催しということもあり100畳敷き以上の広さもある方丈の間に石渡鎌倉市長や山内鎌倉文学館館長をはじめ320名以上ものファンを集め、超満員の盛況でありました。

この方丈の間の天上は高く、柱や梁に使用されている極上の太い木材の美しい木目や、落ち着いた和風照明に柔らかく浮かび上がる正面の端正な釈迦如来坐像や生花の飾られたお仏壇はいかにも重厚な円覚寺本山ならではの雰囲気をかもし出していました。廊下側に椅子席もありましたが多くの席は畳の上の座布団席でしたので私は正面に近い丁度その座布団の上に座禅を組むような格好をして背筋をピンと伸ばして拝聴することにしました。

開演に先立ち円覚寺の今杉宗務総長が袈裟をつけたお姿でご挨拶されました。さすがに禅宗のお坊様でいらっしゃるだけあって低音のよく通ったお声は最初から座禅の姿に近い形で座っている私の丹田にストレートにずしりと響いて共鳴したことが強い印象でした。お話の内容は「時の執権北条時宗公の禅の師であった無学祖元がまだ来日する前の中国本土に於いて元の兵士にその寺を攻められ刀を抜かれ切られる寸前に詠んだ漢詩(偈文)があまりに立派だったので命を長らえた話」や、「時宗公が蒙古の大軍を撃破した文永・弘安の役の両軍戦死者の菩提を弔うためにこの円覚寺を建立したという話」でしたが、後段の恩讐を越えて平和を希求する宗教的精神の重要性に対する円覚寺本分のご主張は二胡とチェロという東西の音楽文化の融合を求めるこの演奏会の時宜にも適うものであると思いました。

水谷川さんは美しいオレンジ色のドレスに同じくオレンジ色の大きなリボンを後ろ髪に結んだ艶やかなお姿でチェロを抱えて赤い絨毯の上に金色屏風を張ったステージに華麗に登場されました。私はもう何回も彼女の演奏を聴いていますがそのやさしい艶やかな生の演奏には聴いていていつもあらたに心癒されるものがあります。王さんの二胡の中国大陸独特の旋律の音色はチェロの重低音の伴奏とも実によくマッチしていて背筋を伸ばして聴いている私の丹田に強く響いて心癒されると同時にこの寺に祀られている開祖である中国の無学祖元禅師や元の戦死した兵士達の霊を事のほか癒した良い供養にもなった演奏会であったような気がします。

次のとおりのお二人のたくさんの曲目の熱演に魅了され秋雨にしっとり濡れた色付き始めた樹木に囲まれた秋の鎌倉円覚寺での午後のひと時に心満足して家路につきました。
第1部<SOLO-空空寂寂>
・ バッハ無伴奏チェロ組曲第4番より「前奏曲、サラバンド、ジーク」(チェロ)
・ 「空山鳥語」「二泉映月」(二胡)
・ グリーク「ソルヴェイグの祈り」(チェロ)
・ 黛敏郎「文楽」(チェロ)
第2部<DUO-拈華微笑>(下記は全てコラボレーション)
・ 「嬉洋々」
・ 近衛秀麿「ちんちん千鳥」
・ バルトーク「クッションダンス」
・ 瀧廉太郎「荒城の月」
・ 山田耕筰「赤とんぼ」
・ 「らくだ」
・ 草競馬
アンコール (コラボレーション)
・ 故郷


注)上記演奏写真はENNE倶楽部事務局よりご提供頂いたものです。
下記写真は円覚寺方丈内に安置されている釈迦如来坐像です。
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タイトル (本文) ブログ名/日時
円覚寺のコンサート
ご無沙汰してしまいました! 思う所も色々有ったのですが、なにやら時間に追われ日記をかけず…ごめんなさい。 ...続きを見る
Yuko-Miyagawa Diary
2006/11/15 11:57
円覚寺・写真の一部とその説明ざんす
一気に秋深まり、我が家の猫達は冬毛でぽんぽこぽん、冬眠準備のためか食べる食べる+睡眠時間平均半日以上。幸せそうにホットカーペットの上で太った毬みたいになってる三匹に「キミタチ、外猫=ソトネコ(野良の意)だった ...続きを見る
Yuko-Miyagawa Diary
2006/11/15 15:42

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
寛人さんはいつもステキな集まりに(ex.ミス鎌倉のパーティー等も含めて(*^_^*))ご縁があり、羨ましいかぎりです。
今回のコンサートも会場も音楽も最高だったと私にも伝わってきます。恩讐を越えて平和を希求する円覚寺さま、素晴らしいです。荒城の月、赤とんぼ等親しみある曲まで演奏してくださったのね。ステキなエッセイありがとうございました。

2006/11/12 11:31
愛さま
小さい子供のころからも夢にも思わなかった鎌倉の地との良いご縁が会社員生活の最後になって突如として開けたことは観音様から私にいただいた大きな贈り物ではないかと心から感謝しております。
寛人
2006/11/12 21:38
本当ですね。観音様が、いい所に巡り合わせてくださったのだと思います。よくよく考えると、この世の事は不思議な巡り合わせだらけかもしれません。その人が一番幸せになれる所に自動的に連れて行って下さってるとしか思えないことがしばしばあります。全てのことが、、です。例えば入試だって、落ちた場合は仏さまが、あなたはここの学校でないほうがしあわせだといっているのではないかしら。自分の入試のことを思いだしても、不思議で一杯ですもの。
愛112
2006/11/12 23:35
円覚寺が「文永・弘安の役の両軍戦死者の菩提を弔うために時宗公により建立された」というのは知りませんでした。わが国の兵士だけでなく蒙古の兵士の菩提も弔ったというのがいいですね。
チェロは昔よく聴きました。バッハの無伴奏組曲は勿論名曲ですが黛敏郎さんの「文楽」は堤剛さんの演奏をテレビで聴き感動し直後にCDを求めた懐かしい曲です。
名曲の数々を、特に日本のそれらを円覚寺という歴史のある古いお寺で鑑賞されるのは最高でしょうね。
アンコールで演奏されたという「故郷」ですが、その情景を想像するだけで涙が出そうです。しっとりと豊かに奏でられたチェロの音色が心にしーんと染み入ったことでしょう。

鎌倉は歴史・伝統があり、しかもサイズ的に大き過ぎず、正に「東の京都」ですね。ホオジロさんを通して鎌倉が素晴らしい様々なイベント積極的に開催している地であるのを知りました。
小さい頃からの夢であったと言われるその鎌倉とのご縁がここに来て急に開かれた由、本当に良かったですね。
これからも彼の地での良きイベントに参加され紙上にて私たちに感動を与えてくださいますよう、お祈りしております。
美枝子
2006/11/14 23:52
寛人様♪
ご無沙汰いたしております。
迷句にはいつも素敵な歌をお寄せ下さいましてありがとうございます!
こちらにはそっと覗いて足跡は残さず失礼してます(汗)
二胡とチェロのコンサート、素晴らしい演奏に感動されたご様子がこちらにも伝わってくるようでした。二胡の哀愁を帯びた音色はいいですね〜チェロも心が落ち着くようで、どちらも好きな楽器です。
鎌倉と円覚寺と素晴らしい演奏、素敵な時間でしたね〜♪
美華
URL
2006/11/18 01:10